完璧主義なビジネスマンほどかえって成果が出づらい?

いつも仕事に追われているビジネスマンと、素晴らしい成果を安定的に出しながらものんびりと勤務する方々がいます。もちろん個人差はありますが、前者のような方々はいわゆる完璧主義の発想にとらわれている事が多いです。完璧主義は一見すると良い社会人のメンタリティーだと思われていますが、現代ではむしろそのデメリットの多さが指摘されています。確かに目の前の書類を完璧に仕上げる心がけは良い事に、違いはありません。

ただひと昔に比べて社会人の働き方は多様化し、マルチタスク化しています。文字通り一つの書類作成に大きなリソースを充てると、かえって業務効率が下がります。また一件の仕事を完璧にこなした後、気力や体力、そして時間が底をついてしまうと、その後に与えられる2件目以降の仕事のパフォーマンスが悪くなります。完璧主義な性格を持つ社会人ほど、全体的に見ればかえって品質の悪い書類を出す事が増えますし、1件ごとのクオリティが低いと上司やクライアントに判断されやすいです。

安定した成果を出すビジネスパーソンは、良い意味で60点主義を意識しています。もちろんミスには細心の注意を払うものの、一定の基準をクリアした書類は一応完成させて提出します。その後、何かのトラブルがあればスピーディに対応する、こういったフレキシブルな働き方の方が返って1日あたりの時間や体力を有効に使え、周囲の評判も上がりやすいのです。

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